【事在人為】 〜なせばなる、なせねばならぬ〜 私は大学を卒業してから某大手製薬会社に7年間勤めました。 お客様と食事する際に、時々中華料理(日本や海外)を使いました。 「世の中、こんなに美味しい食べ物があるのか」 と何回も感動しました。 ラーメンと餃子と定食が主流の町の中華には、もっと種類豊富で、美味しい中華料理屋が あってもいいのではないかと想像が膨らみました。 そのまま熱くなって、周囲の反対を押し切って半年後に会社を辞めて起業しました。
いざやってみると失敗の連続でした。町の中華料理店は単価が安いため、材料の選択から仕込みの工程まで全て違っています。良い料理を提供できるのは、良い料理人から良いサービスマンまで様々な人間的な要素が大きい。安定した製薬会社と違い、毎日「渡鬼」の世界で嫌でもいろんな人間ドラマを見てきました。右往左往しているうちに半年が経ちました。たまたま見つけた店舗で、背水の陣で親戚等から7千万円を借りて、妻と二人三脚で2003年10月8日に本格中華庵 青蓮 東戸塚店のオープンに漕ぎ着けました。もちろん、プレッシャーと緊張でオープンの前の日は眠れませんでした。オープン後、たくさんのお客様にご来店頂きました。しかし、物・人員の配置が十分考えておらず、スタッフが効率よく動けず毎日ピンチの連続でした。これらの問題を解決するため、店にも寝泊りしました。幸いなことに、ほとんどのお客様に「サービスは行き届いていないが、料理は美味しかったよ」と褒めて頂いて、うれしくて疲れも消えました。1ヶ月くらいの混乱が過ぎて、徐々に店らしくなってまいりました。その後も紆余曲折しながら、2008年9月1日現在まで約5年間で合計8店舗出店しました。勤勉で素直な厨師達だけではなく、社員アルバイトの皆さん、パートの皆さん、取引先、お客様には本当に助けられました。おかげさまで毎日みんなと仕事で充実しています。レストランを経営するには、マニュアルだけではやっていけません。人情と情熱、工夫と根性、人間の強みと弱み、心の優しさと思いやりなどなど、お客様を持て成す舞台の裏においては、色んな人間ドラマが起きています。製薬会社と中華料理とは全く別世界ですが、共通しているものがあります。どちらも口に入るもので健康と安全が大事です。中華料理は新鮮な野菜を含め数百種の食材を使っていますので、日常食ならではの健康テーマを我々は永遠に追求しなければなりません。中華料理においては、化学調味料を使いすぎると料理はみんな同じ味になり、塩分も強くなりがちのため、健康によくないと思っています。目指したい高級ホテルの味は、どれも上品で繊細な薄味で素材のよさが感じられます。何とか化学調味料を使わずに美味しい料理を作れないかと厨師たちと相談しました。そんなのはコストが高くて、絶対に無理だと言われつつ、あれこれ4年間経過しました。現在、青蓮の調理においては化学調味料(味の素、味覇、本だし、鶏精等)一切使っていません。化学調味料が入っていませんので、コストが高くなっただけでなく、素材、香辛料、味付け、調理技術、ソースタレの調合等全てのハードルが高くなりました。失敗すると味がないとお客様に怒られてしまいます。各取引先の協力と厨師達の努力で、設定価格や料理の出来栄えは理想に近づきつつあります。お客さまに喜んでいただきたい、できたら感動していただきたい、それが起業したときからの願いです。2008年9月1日より、私たちはフランチャイズ店の募集を始めました。日本のどこの駅前にも必ず中華料理店があります。もっと健康で、もっと美味しくて、もっと値段がリーズナブルな中華料理店が増えたら、もっと多くのお客様に喜んで頂けると信じています。また、店舗数が増えれば、仕入、品質、調理技術、サービスの追求はさらに深められ、お客様、加盟先、従業員の皆様にも還元できるものだと考えています。 原点に戻れば、【事在人為】「なせばなる、なせねばならぬ」。これからもよろしくお願い申し上げます。 代表取締役社長 渡邉 敏行